大仏製造

540 大仏製造①

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

彫刻家、戸津圭之介氏による鋳造過程の推定。
まず型となる仏像を粘土で作り、漆喰などで完成させる。
内部は空洞で、柱組みで支える。

541 大仏製造②

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

内型となる仏像が完成したら、外型を作る。
隙間が均等に空くよう、支え(型持ち)を挟みながら、外型を配置する。

542 大仏製造③

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

盛土の上に炉やたたら(ふいご)を設置し、銅を溶かして1000度くらいの温度にし、樋を使って型の隙間に流し込む。

543 大仏製造④

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

鋳造が終わったら、上段から順に盛土と外型を取り除く。
銅が流れ込まなかった隙間や、型持ちの穴に銅を流し込む「鋳加え」を行う。

544 大仏製造⑤

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

本体の鋳造後、台座(蓮華座)の鋳造を行ったと推定。
台座は、現在も奈良時代のものが最も多く残る。

545 大仏製造⑥

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

塗金を行う。
金と水銀を混ぜたアマルガムを塗り、熱して水銀を蒸発させたと推定。
体への負担が大きい技法だった。

投稿者: さちたろう

さちたろう/ かくし絵・迷路絵本&歴史考証イラストレーターの香川元太郎の妻です。 日本画が趣味です。香川GALLERYの管理人です。