元文年間の絵図を中心史料として、江戸中期の佐伯城と城下町を鳥瞰した。天守は江戸初期の間に失われているが、その他の櫓群は健在。山上の曲輪群の建物には、下見板張りの絵図資料もあるが、元文の絵図では白壁と下見板が描き分けられており、山上は御殿を除いて白壁に描かれている。当初白壁だった建物が、江戸後期の補修によって下見板張りに変えられたと考えられる。
元文年間の絵図を中心史料として、江戸中期の佐伯城と城下町を鳥瞰した。天守は江戸初期の間に失われているが、その他の櫓群は健在。山上の曲輪群の建物には、下見板張りの絵図資料もあるが、元文の絵図では白壁と下見板が描き分けられており、山上は御殿を除いて白壁に描かれている。当初白壁だった建物が、江戸後期の補修によって下見板張りに変えられたと考えられる。