510 武士の館

鎌倉時代 考証 平井聖 2001年 歴史群像シリーズ 64『北条時宗』

鎌倉~室町前期の典型的な武士の館を、複数の絵巻物(男衾三郎絵巻・一遍上人絵伝・粉河寺縁起絵巻・法然上人絵伝)を資料にして描いた。北側に奥向きの建物があったり、主殿に廊下が付き出して入り口になるのは、寝殿造りのスタイルが応用されたと考えられている。
館の前面の掘割や、舞台上の櫓が載る門は絵巻に見られるが、土塁を描いたものはなく、まだ本格的な防御施設ではなかったと考えられる。

投稿者: さちたろう

さちたろう/ かくし絵・迷路絵本&歴史考証イラストレーターの香川元太郎の妻です。 日本画が趣味です。香川GALLERYの管理人です。