幕末期の福山城を正面(南)側から描いた。画面上部の蓮池川から取水して2重の堀に水を引き込み、右下の運河は海へ通じていた。福山城には多くの古写真が残されており、天守や櫓などはそれらの資料から描いている。もともと最上階に高欄が廻らされた天守と月見櫓は、いずれも幕末期には突き上げ式の黒い雨戸で覆われていた。
本丸中央に、一棟だけ檜皮葺の屋根に描いたのは、伏見櫓と共に伏見城からの移築とされる「伏見御殿」
カテゴリー: 広島県
2021 青木城
因島北西岸の戦国城郭。
半島状の丘に曲輪が点在する城で、因島村上水軍の拠点だったと思われる。
西瀬戸内海で威を誇った村上水軍(村上海賊)は、三家に分かれ、 因島村上家は北の地域を配下にした。
来島村上家、能島村上家の本拠は愛媛県(2010,2014)。
214 亀居城
広島に入った福島政則が、山口に改易となった毛利氏への押さえとして築城。
城址では発掘調査や石垣整備が行われている。
築城後数年で廃城となっているため、近世平山城の初期の姿を知ることができる。
101 広島城 本丸平面
広島城は毛利氏が築城し、福島正則によって完成した。
大手口の前にある曲輪は「二の丸」と呼ばれるが、実質は角馬出。
広い水堀に囲まれており、本丸だけでも防御性は極めて高い。
100 広島城 天守透視図
本丸角の天守は、2基の小天守を多聞でつなぐ重厚な構成。
腰曲輪を回し、梯子胴木を用いるなど、低湿地に対応した構造。天守内部の詳細は推定で描いている。
99 広島城
太田川河口の三角州に造られた大規模な城。
整然とした曲輪配置で、防御のポイントを虎口に集中させる典型的な近世平城。
外郭には多数の二重櫓が配されており、壮観を誇ったと思われる。