戦災で焼失するまで残っていたため、中の様子が分かる史料も多い。
地下には井戸があり、一階からも水が汲める仕組みになっていた。
隠し狭間や小天守との間の剣塀など、戦闘のための工夫もある。
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179 名古屋城 清洲櫓
名古屋城の西の端に現存する櫓で、清須城天守を移築したとの伝承から名づけられた。
全体の形は近世的だが、解体修理では転用材も見つかった。
清須城天守の材も再利用されたと思われる。
清州城天守の想像図は199
2046 名古屋城天守 断面
天守の内部を「金城温故録」などの史料から復元。
名古屋城の本丸は、将軍が上洛する際の宿所で、天守内にも、通常は使われない将軍専用の階段があった。
最上階には遠眼鏡が備えられていた。
176 名古屋城 幻の小天守
城大工の中井家に残された平面図には、小天守が現在と異なる配置になっているものがあり、これをもとに描いた。
現在の天守石垣西面には出入り口をふさいだ跡があり、実際にある程度まで建設が進んだ後、計画が変更されて現在の形になったと考えられる。
169 名古屋城
江戸時代初期に、大阪の豊臣氏に対抗する城として、幕府の命による天下普請で築城された。
台地の先端部を利用しており、二の丸は戦国時代に信長の居城だった那古屋城の跡地。
北の湿地「御深井」は広い水堀となった。