2082 佐伯城1740年頃(江戸中期) 

江戸時代 考証 伊東龍一・佐伯市教育委員会 2023年 佐伯市蔵

元文年間の絵図を中心史料として、江戸中期の佐伯城と城下町を鳥瞰した。天守は江戸初期の間に失われているが、その他の櫓群は健在。山上の曲輪群の建物には、下見板張りの絵図資料もあるが、元文の絵図では白壁と下見板が描き分けられており、山上は御殿を除いて白壁に描かれている。当初白壁だった建物が、江戸後期の補修によって下見板張りに変えられたと考えられる。

878 佐伯城 創建時 

江戸時代 考証 中井均 2023年『歴史群像 6月号 179』

江戸時代初頭に、毛利高政によって築城された近世の山城。
水の手として、2つの大きい池がある事や、本丸の虎口が廊下橋のみであることなどが特徴。
まだ城下町は建設が始まったばかりで、山麓の三の丸も整地前の状況を想定している。
本丸の建物は下見板張りの資料もあるが、創建時には白壁と推定。天守は三層だったとされるが、比較的早くに失われ資料が残っていない。

777 日出城

江戸時代 考証 福永素久 2014年 『歴史群像 126 8月号』

別府湾に突き出た半島の丘に木下氏が築城。
3万石ながら、不相応とも言える高石垣や天守を設けていた。

215 中津城

安土桃山時代 考証 山上至人・香川元太郎 2014年『歴史群像 123  2月号』

黒田勘兵衛(如水)の居城。中津川河口のデルタ地帯に、三角形の縄張りで築かれた。
後に細川忠興が城を改修したが、イラストは黒田時代を推定復元した。

788 岡城

江戸時代 考証 中西義昌 2015年 『歴史群像 134 12月号』

中川秀成が築城した、近世では珍しい山城。
絶壁上の城址は、滝廉太郎の「荒城の月」のモデルだが、往時は壮大な城が広がっていた。

107 岡城 御三階櫓

江戸時代 考証 香川元太郎 1994年 学研 『名城の天守総覧』

天守に相当する「御三階櫓」。
平面図とわずかに残る古写真を資料に復元した。