513 補陀落渡海

室町時代 2012年 朝日ビジュアルシリーズ『週間日本遺産 07紀伊山地の霊場Ⅰ』

補陀落渡海(ふだらくとかい)は、中世の熊野に存在した独特の信仰。
余命の短いことを悟った人が、南の海上にあると信じられた観音の浄土「補陀落山」に向けて舟を出した。
イラストには、千手観音のイメージを加えた。

285 根来寺

戦国時代 考証 香川元太郎 1996年 世界文化社『日本の城』

真言宗寺院の根来寺(ねごろでら)を中心とした門前町を描いた。
町は谷地形に展開しており、戦国時代には防備を固めた寺内町となっていた。
寺には現在、国内で最も古い大塔がある。

68 和歌山城天守

江戸時代 考証 香川元太郎 1997年 世界文化社『日本の城』

和歌山城は、御三家の一つ、紀州徳川家の城。
天守曲輪は、天守と櫓で中庭を囲む連立式天守に、腰曲輪も櫓で固めた厳重な構え。
左手前の門は裏口で、水の手に通じている。

64 和歌山城本丸

江戸時代 考証 香川元太郎 1997年 世界文化社『日本の城』

現在は建物もなく目立たない本丸だが、かつては御殿が立ち並んだ。
平面図から建物を復元。

63 和歌山城

江戸時代 考証 香川元太郎 2003年  PHP研究所『名城を歩く』2019加筆修正

丘を利用した典型的な平山城だが、本丸(左)と天守曲輪(右)が並び立つ構成が特徴。
天守曲輪には、珍しい緑泥石片岩の石垣が見られる。
大名の城の中でも特に充実した御殿を持っていた。

757 高松塚古墳

古墳時代 考証 香川元太郎 2005年 学研 『日本の歴史 パノラマ絵地図1』

石槨の壁画で知られる終末期古墳。
壁画には、四神・日月・人物像などが描かれている。
イラスト中に集う人物も、壁画の人物に準じた服装で描いた。

547 東大寺

奈良時代 考証 坂東俊彦 2012年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本の世界遺産 15古都奈良』

建立時の大仏殿を正面から見る。
このイラストでは、建物のディテールを、当時の大仏殿を描いた唯一の絵画史料「信貴山縁起絵巻」に拠って描いてみた。

546 東大寺大仏殿

奈良時代 考証 香川元太郎 2000年 『日本人は木で何を作ってきたか

大仏と大仏殿は、現在まで何度か被災や改築などを経ている。
イラストは建立された当時の大仏殿を描いており、現在の大仏殿より横幅が広かった。

大仏製造

540 大仏製造①

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

彫刻家、戸津圭之介氏による鋳造過程の推定。
まず型となる仏像を粘土で作り、漆喰などで完成させる。
内部は空洞で、柱組みで支える。

541 大仏製造②

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

内型となる仏像が完成したら、外型を作る。
隙間が均等に空くよう、支え(型持ち)を挟みながら、外型を配置する。

542 大仏製造③

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

盛土の上に炉やたたら(ふいご)を設置し、銅を溶かして1000度くらいの温度にし、樋を使って型の隙間に流し込む。

543 大仏製造④

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

鋳造が終わったら、上段から順に盛土と外型を取り除く。
銅が流れ込まなかった隙間や、型持ちの穴に銅を流し込む「鋳加え」を行う。

544 大仏製造⑤

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

本体の鋳造後、台座(蓮華座)の鋳造を行ったと推定。
台座は、現在も奈良時代のものが最も多く残る。

545 大仏製造⑥

奈良時代 考証 戸津圭之介 2002年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本遺産 01東大寺』

塗金を行う。
金と水銀を混ぜたアマルガムを塗り、熱して水銀を蒸発させたと推定。
体への負担が大きい技法だった。

535 大仏鋳造

奈良時代 考証 香川元太郎 2000年 あすなろ書房 『日本人は鉄で何を作ってきたか』

大仏鋳造の様子を推定復元。
型の間に銅を流し込む作業は、下から何段階にも分けて行われ、盛土を何度も積み上げながら作業が進められた。
この段階では露天状態なので、仮設の覆屋もあったと推定。

534 東大寺 開眼供養

奈良時代 考証 香川元太郎 1997年 『分解図鑑 日本の建造物』

国家的一大事業だった東大寺建立で、最も大きなイベントとなった大仏開眼供養を想像復元。
インドから招いたボジセンナが大仏に目を書き入れる。
その筆に結ばれた長い糸を、多数の要人が握ってその瞬間を共有した。

533  法隆寺

飛鳥時代 考証 平田政彦 2012年 朝日ビジュアルシリーズ『週間 日本の世界遺産 10法隆寺』

法隆寺が現在の位置に建てられた当時の様子を再現。
金堂、五重塔とも、現在は一階にひさしがあるが、当初はなかったと考えられる。

532 法隆寺五重塔

飛鳥時代 考証 香川元太郎 2000年『あすなろ書房 日本人は木で何を作ってきたか』

現存する最古の五重塔内部。
中心の柱は頂上部のみで他の柱組みと繋がっており、途中部分は吹き抜け空間に独立している。
心柱の地下には仏舎利容器が収められている。

530 キトラ古墳

古墳時代 考証 香川元太郎 1998年 世界文化社『暴かれた古代日本』

終末期の小規模な円墳。
壁画の発見で一躍脚光を浴びた。
石槨を収めた後の儀式をイメージ復元

498 飛鳥京

飛鳥時代 考証 岡村道雄 2005年 学研 『日本の歴史 パノラマ絵地図1』

板蓋宮と呼ばれた飛鳥京と、その周辺を南から描いた。
右下は石舞台古墳。
山田寺などの古代寺院も見える。
上部の平地には、のちに藤原京が作られるが、この一帯はあまり都には向かない低湿地だった。