842 坂田城

戦国時代 考証 西股総生 2018年  歴史群像 152 12月号

千葉県北部の国人井田氏の居城で、戦国末期には北条氏の配下になった。
舌状台地の先端部を用い、堀切で曲輪を区画した関東の台地上の城の典型例。

817 臼井城

戦国時代 考証 香川元太郎 2017年 ベストパートナー(浜銀総合研究所)

印旛沼の湿地に突き出した、丘陵上の戦国城郭。
北条方の城となっていた時期に、里見氏と上杉謙信の大軍に攻められたが、これを退けたことで名を上げた。
印旛沼周辺には沼を要害として利用した城が多く、261、825の本佐倉城も有名。

809 国府台合戦

戦国時代 考証 香川元太郎 2016年 『戦国王17号、35号』

国府台合戦は、第一次と第二次の2回あり、いずれも戦いの中心は北条氏と里見氏だったようだ。
市川、松戸付近が主戦場となったが、当時の江戸川は利根川の本流で、現在よりはるかに水量が多かった。

800 国府台城

戦国時代 考証 香川元太郎 2017年 ベストパートナー(浜銀総合研究所)

市川市の戦国城郭。戦国時代の関東で特に大規模な戦いだった国府台合戦で、里見氏の援助を得た小弓公方の主城となっていた。
合戦は北条氏が勝利し、北条氏の配下となった千葉氏の城になったと思われる。

825 本佐倉城

戦国時代 考証 香川元太郎 2018年 ベストパートナー(浜銀総合研究所)2022年加筆

千葉氏の城で、のちに北条氏の配下となって大規模化したと思われる。
261で描いたが、その後に発掘された部分(本丸の虎口や建物跡など)を反映させて描いた。
主な空堀がいずれも通路となって、その入り口に門があったことも明らかになっている。

261 本佐倉城

戦国時代 考証 樋口隆晴 2004年 『歴史群像 65 6月号』

千葉氏の城で、北条氏によって改修されたと思われる戦国城郭。
作画後の調査で明らかになった部分は、825のイラストに反映させた。
関東の低地には、湿地や湖を天然の堀とし、水運にも利用した城が多い。

843 江見根古谷城

戦国時代 考証 三島正之 2019年 『 歴史群像 154 4月号』

 房総半島の江見に城址が残る山城。文献記録のない謎の城で、里見水軍の主力を担った正木氏が水軍基地として築いたと推定。房総の山城の特徴である、切り立った切岸に囲まれている。